床の傷んだワックス膜を減らす減膜作業の様子

塗り足す技法から、ワックスを育てる技法へ。

その床、きれいにするたびに

ワックスが厚くなっていませんか?

定期清掃のたびにワックスを塗り重ねる。
一見きれいになりますが、古いワックスまで消えるわけではありません。

なぜ、何年かすると床が黒ずんだり、ムラになったりするのか。

ワックスは歩行によって傷つき、表面が荒れ、少しずつ汚れを抱え込みます。その上から新しいワックスを塗れば、光沢は戻ります。

ただし、傷んだ古い膜がなくなったわけではありません。古い膜の上に、新しい膜が重なっています。

塗る → 傷む → 塗り足す → また傷む → また塗る。

これが繰り返され、古い膜が蓄積してしまうと、いずれ床を一度リセットする「剥離」が必要になります。

実際に、古いワックスを取り除くとここまで変わります。

古いワックスが蓄積した剥離前の床
剥離前|古いワックスが蓄積した床
古いワックスを取り除いた剥離後の床
剥離後|古いワックスを取り除いた床

剥離は、床をリセットするために必要な作業です。ただ、大掛かりな剥離になる前に、日々の管理で古い膜を溜めにくくできれば、床の維持方法は変わってきます。

「全部剥がす」前に
傷んだ分を減らします。

私たちが行っているのが減膜という考え方です。古いワックスを毎回すべて取り除くのではなく、傷や汚れを抱えた表層を少しずつ減らし、状態の良い膜は活かします。

実際の減膜作業をご覧ください

動画の白い泡に注目してください。これは単なる洗剤の泡ではなく、表面のワックス層が減膜作業によって溶け出し、白く見えている状態です。

すべてのワックスを一度に取り除く「剥離」とは違い、傷んだワックス層を少しずつ減らしながら、必要な層を残して床の状態を整えていきます。

「全部剥がして、また塗り直す」のではなく、ワックス層そのものを管理する。これが、私たちが行っている減膜作業です。

そして、必要な分だけ新しいワックスを補います。

減らす。そして、必要な分だけ補う。

減膜した床を、実際に見てください。

点字ブロックを境に減膜後とワックス再塗布後を比較した床
左:減膜後+ワックス再塗布|右:減膜作業後

左側は減膜後にワックスを再塗布した状態。右側は減膜作業後です。再塗布した左側のほうが強い光沢がありますが、右側にも光沢が残っています。

減膜後も表面が整っていることが、光沢からも見て取れます。大切なのは、ワックスを何枚重ねたかではなく、今ある膜がどんな状態なのかです。

※この施工例ではUAフィニッシュLを使用しています。

床メンテナンスで目指す3つの考え方。古い膜を溜めにくくする、大掛かりなリセットを減らす、長い目で床を見る。

「育てる」とは、厚くすることではありません。

ワックスを育てる床管理の4工程 循環図

傷んだ膜を減らし、必要な分だけ補い、また床を守る。この循環を続けながら、ワックス層を良い状態に保っていく。これを私たちは「ワックスを育てる」と表現しています。

「剥離をしない」ことが目的ではありません。

床の状態によっては、剥離が必要な場合もあります。無理に剥離を避けることが良い管理だとは考えていません。

剥離が必要になる状態を、できるだけつくらない。そのための選択肢として、減膜による床管理を行っています。

使う材料は、目指す床の状態から選びます。

広島ビル・メンテでは、Finish+を採用する以前から減膜による床管理を行ってきました。現在は、その管理方法に合う材料のひとつとしてFinish+を採用し、多機能還元水や「まないのきよみず」などを床の状態に応じて組み合わせています。

商品ありきではなく、床の状態に合わせて技法と材料を選ぶ。これが基本です。

今の床、これからどう管理するのがいいのか。

剥離した方がいい床もあれば、今ある膜を活かして管理できる床もあります。
まずは現在の床の状態を見て、無理のない維持方法を考えます。

今日だけではなく、5年後の床まで。

今の床、どう管理するのがいいか迷ったら。

床の状態を確認したうえで、剥離が必要なのか、今ある膜を活かせるのかをご提案します。