
エアコンクリーニングで「背抜き完全分解」を推奨している業者がいる理由は、より徹底的な洗浄が可能になるからです。以下にその主な理由を詳しく説明します。
■ 背抜き完全分解とは?
背抜き完全分解とは、エアコン本体を壁に取り付けたまま、背面ケーシングを含めて、可能な限り全ての部品を分解し、内部を丸裸にした状態で洗浄する方法です。一般的な分解洗浄よりもさらに深い部分まで解体します。
■ なぜ推奨されるのか?
1. 熱交換器の裏側まで洗える
一般的なクリーニングでは届かない、熱交換器の裏側や奥深くの汚れも洗浄できるため、カビやホコリの根本除去が可能です。
2. 臭いの元を根絶できる
送風ファンやドレンパンだけでなく、裏側に溜まった見えないカビやバクテリアの温床まで洗えるため、「掃除後も臭う」といった問題が起きにくくなります。
3. 冷暖房効率の改善
内部が完全にキレイになることで、空気の流れがスムーズになり、冷暖房の効率が向上し、電気代の節約につながる場合があります。
4. アレルギー・健康対策
アレルギーや喘息の原因になるハウスダスト・カビを徹底除去できるため、小さな子供や高齢者のいる家庭では特に推奨されます。
■ 背抜き完全分解の注意点
項目 | 内容 |
---|---|
作業時間 | 通常の2〜3倍かかることが多い(2〜4時間程度) |
料金 | 高め(通常のクリーニングの1.5〜2倍程度) |
技術力 | 高度な技術が必要なため、対応できる業者が限られる |
保証リスク | 分解範囲が広いため、故障リスクの低減 |
■ まとめ
「背抜き完全分解」を推奨する業者は、徹底的に汚れを取り除くことに重きを置き、顧客満足度や長期的な効果を重視しています。多少費用や時間がかかっても、「しっかりキレイにしたい」「臭いやカビを根絶したい」という人にとっては、非常に効果的なサービスです。
■ エアコンクリーニングの比較表
比較項目 | 一般的な分解洗浄 | 背抜き完全分解洗浄 |
---|---|---|
分解範囲 | フィルター、前面カバー、(ファンなどはつけたまま) | 左記に加え、ドレンパン、送風ファン、背面パネル、電装部も取り外し、ほぼ全バラシ |
洗浄範囲 | 手前の熱交換器・ドレンパン(一部)・ファン周辺まで | 熱交換器の裏側や構造内部まで洗浄可能 |
作業時間 | 約1〜2時間 | 約3〜5時間(機種により変動) |
費用目安 | 8,000〜15,000円前後 | 20,000〜30,000円前後(高性能機種はさらに高額) |
効果 | 一定の効果はあるが、臭いやカビが残る場合も | 新品同様の清潔さ・臭い除去の即効性が高い |
故障リスク | 比較的高い(不確定要素があるまま洗浄するので) | 分解が高度なので、リスクは低い |
適している人 | 軽度な汚れや定期メンテナンス希望者 | カビ臭や重度の汚れのエアコン・アレルギー体質の方 |
■ 業者選びのポイント(背抜き分解希望の場合)
- 「完全分解対応可」と明記されているか確認
- ホームページや予約ページに「背抜き完全分解」や「送風ファンを外して洗浄」と書かれているかをチェック。
- 分解実績・写真や動画を公開しているか
- 作業前後の写真や動画がある業者は、技術に自信がある証拠。
- 三菱電機FZシリーズの対応があるか
- 高難易度のエアコン三菱電機のFZシリーズや富士通ノクリアXシリーズなど高難易度のエアコンを対応しているか
- 損害賠償保険に加入しているか
- 万が一の故障時の対応が明記されている業者を選ぶのが安心。
- 口コミやGoogleレビューが高評価か
- 作業の丁寧さ・説明のわかりやすさ・対応のよさなどをチェック。